
私たちに毎日のパワーを与えてくれる、メイクの力。メイクがうまくいった、かわいいコスメを見つけた、それだけで一日のモチベーションが大きく変わっちゃうこと、ありますよね。
今回は、自分の手持ちアイテムを活用して魅力的に変身できるアドバイザー、太田ちさとさんにお話を伺ってきました。
「SNSで流行っているのを見かけたから買ったものの、使いこなせずお家に眠っている」…なんてことはありませんか?使い方をマスターして、明日から新しい自分に大変身しちゃいましょう!
Contents
ちょっとした悩みが「魅力的」に大変身。「自分じゃないみたい!」元気が出るメイクの伝道師。
「人に喜んでもらえること」が自分のメイクのモチベーション
サロコレ編集部:メイクに携わるきっかけを教えてください。
太田ちさと:高校卒業後、化粧品メーカーに就職して、10年ほど美容部員として働いていました。出産を機に退職して、一時はメイクの業界から離れていましたが、子どもが大きくなって、3年くらい前に、再びメイクの道へ戻ってきました。
化粧品メーカーに勤務していた頃は、店頭に立って色々なことをしていましたよ。当時はメイクだけではなく、マッサージなどもあり、スタッフによって極めるものが違いましたが、自分はひたすら「メイクが好き」でした。
子育て中は、ライター業や、スポーツインストラクターなどの経験もしましたが、ありがたいことに、周りの友人から「メイクをやってほしい」という声をたくさんいただいて、今に至ります。
現在はフリーランスで、メイクアドバイザーとして、苫小牧を拠点に活動しています。2021年にはミセスグローバルアース北海道大会 ビューティーキャンプ講師も務めさせていただきました。
サロコレ編集部:お仕事をされる中で大切にしていることを教えてください。
太田ちさと:「人に喜んでもらえること」が自分のメイクのモチベーションです。
メイクをすることで「自分じゃないみたい」と、元気になってもらえると、すごく嬉しいです。なので「元気が出るメイク」をご提案できるよう心がけています。
メイクをすることで、女性って「自信につながる」「笑顔になる」など、すごいパワーが出て、すべてにおいてプラスになりますよね。そのきっかけづくりやお手伝いができたらいいなと思っています。
サロコレ編集部:お客様の傾向で共通していることはありますか?
太田ちさと:子育てが一息ついて、いざ自分の時間ができたら「昔のメイクだった」という方がとっても多いです。
今からデパートに行っても尋ねにくいから、ドラッグストアで済ませちゃう。時代に合ったメイクの仕方について、なかなか情報が得られないんですよね。
あと、ニーズで多いのは、デパコス(デパートコスメ)が高価で買えない分、「ドラックストアで購入できるコスメをうまく使いたい」ということです。基本はお客様の手持ちのアイテムを使うのですが、私が持っているものをプラスすると、自分では選ばないような、アイシャドウの色味などに挑戦できちゃうんです。
サロコレ編集部:SNSを見たら「流行っているもの」は分かっても、自分に合うような使い方はわかりませんよね。
太田ちさと:最近は「カウンセリング化粧品」だけではなく、2000円以下で買える「プチプラコスメ」というものがたくさんあるので、「帰りにドラッグストア寄ります!」というお声もよく聞きます。
デパコスって、憧れはあっても「失敗したらどうしよう」とか「お店でやってもらった時と違う」って思う時はありませんか?私のお客様の中には、メイクレッスンで慣れてきてから、ステップアップとして、ちょっと高めのものにチャレンジされる方もいますね。
リピーター様向けのメニューとして、お買い物同行や、団体様・企業様向きに出張メイク講座なども行っています。詳しくはHPをご覧ください。
サロコレ編集部:レッスンでは具体的にどのようなことをお伝えされていますか?
太田ちさと:お客様の声で多いのが「コスメを買いに行っても、種類がいっぱいありすぎて、どれを買っていいのか分からない」「買ったはいいけど使い方が分からない」ということがあります。
また、ご自身が持っているメイク道具の中でも「手で付ける」「筆を使う」「力加減」など、いつものやり方を少し変えるだけで、見え方が変化しますよ。
レッスンでは、ビフォーアフターで写真を撮らせていただいていますが、みなさん目がキラキラしていて、喜びがすごく伝わってくるんです。
メイクの8割は眉毛で決まる。眉毛を制して「元気顔」になりましょう!
サロコレ編集部:メイクの悩みで一番多いことは何ですか?
太田ちさと:ダントツで「眉毛ができない」というお悩みです。
最近、SNSで「メイクでの苦手なこと」についてアンケートをしたのですが、
1位が眉毛、2位がチークの入れ方、3位がクマ・シミ隠しでした。
ちなみに、眉毛って、左右対称だと運気が上がるらしいですよ(笑)。だけど、眉毛の高さや目の大きさなど左右が「まったく同じ」人はいないし、完全に対称にはならないので、対称に「似せていくように」メイクするのがポイントですね。
メイクの8割は眉毛で決まると言っても過言ではないです。眉毛を制することが大切!ありがたいことに「先生の眉毛は元気が出る」と言っていただくことも多く…メイクレッスンの後に、生き生きされていたり、元気になってお帰りになるのが分かるから「元気眉」を作るのが私にできることですね。
サロコレ編集部:メイクって「コンプレックスを隠すアイテム」という認識もあったりします。
太田ちさと:わかります。ちょっとした悩みを隠しつつ、だけどちょっとやり方を変えると、コンプレックスに感じていた部分も魅力的になるんですよ!コンプレックスに感じられている部分や、気になる箇所は人それぞれですから、お客様の要望を伺いながら「こんな色だったら似合うよ」というご提案をしています。
ただ、自分がコンプレックスと思っている部分や「ここが嫌なんだ」と思っていても、周りの人って意外と気にしていないものです。人間性もあると思いますが、人のことを振り返る時って「あの人のここがきれいだったな、感じが良かったな」とか、ポジティブなことを思い返すものですよね。
メイクが好きな、すべての方へ。
サロコレ編集部:今、力を入れていることはありますか?
太田ちさと:2020年から、zoomやLINEビデオ電話を使ったオンラインレッスンを取り入れています。お手持ちのメイク道具診断や、使い方のアドバイスをさせていただきます。
大阪、三重、福岡など、全国からお問い合わせいただき好評だったので、自分でもびっくりしましたが、積極的に対面でお会いするのが難しい時期ですから、ぜひ活用いただければと思います。
お会いできる方には、メイクだけでなく、ヘアアイロンを使ったヘアアレンジも取り入れたりしています。メイクがきれいにできたら、髪型も!洋服も!アクセサリーも!とトータルできれいになりたいですよね!
サロコレ編集部:今後、目指していることがあれば教えてください。
太田ちさと:ほかの業界や業種の人とコラボレーションをしながら、お客様が楽しめるようなイベントを一緒にやって、盛り上げられたらいいなと考えています。以前のビューティストch.にも登場していたRieさんとは「パーソナルカラー診断」や「顔タイプ診断」と、私のメイクレッスンをコラボレーションさせたイベントを開催しました。メイクから新たなものを発信していったり、人とのつながりで、みんなが元気になれればいいなと思っています。
また、最近では、男性のメイクをすることも、少しずつ増えています。女性は「きれいになると自信がわく」と思いますし、よく言われていることですが、男性も、眉毛とファンデーションで整えるだけで、姿勢がシュっとなったり、かっこよくなりますよ。
今後は、トランスジェンダーの方や、病気で眉毛が薄くなったり生まれつきのあざなどでお悩みの方へのレッスン、福祉分野や介護施設等でも活動をしていきたいです。
メイクが好きな、すべての方に「笑顔」をお届けしていきたいです。
そして、誰をも元気にさせる力があるメイク技術を、養成講座などを通じて伝えていきたいです。
専門家プロフィール
make*upchii (メイクアップちぃ)代表
太田ちさと
苫小牧美人量産メイクアドバイザー