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はじめに
季節の変わり目やイベント前には新しいヘアカラーにしたくなりますよね。髪の毛の色を変えると見た目が変わるのはもちろん、気分も上がるもの。
でも、一週間ぐらいで「ヘアカラーの色が落ちてしまった…」なんてこと経験ありませんか?
せっかく新しいヘアカラーにしたのに、すぐに色落ちしてしまうと残念な気持ちになりますよね。
「すぐに色落ちしてしまいそうで心配」という気持ちから、かわいいカラーや新しいカラーに挑戦できない方も多いのではないでしょうか。
そのほかにも、新型コロナウィルスの影響でなかなか外に出られず、今までのように定期的に美容室へ行けない方も増えています。
そこで、今回は髪の毛が染まる仕組みやヘアカラーを長持ちさせるコツをご紹介していきます!
髪の毛が染まる仕組み
ヘアカラーを長持ちさせる対策の前に、まずは髪の毛が染まる仕組みを知っておきましょう。
まずカラー剤について説明しますが、ほとんどの美容室で使用されているのは、永久染毛剤と呼ばれるカラー剤です。このカラー剤はアルカリ性の1剤と酸化剤(過酸化水素水)でできている2剤があり、ヘアカラーをするときは1剤と2剤を混ぜて使用します。
カラー剤を使用した場合の髪の毛が染まる仕組みは次のとおりです。
①髪の毛はもともと弱酸性で、髪の毛の表面のキューティクルは閉じた状態です。そこに1剤と2剤の混合液を塗ると、1剤に含まれる「アルカリ剤」がキューティクルを開き、その開いたすき間に混合液が浸透していきます。
②さらに「アルカリ剤」の作用によって2剤の「過酸化水素水」が分解されて酸素が発生。その発生した酸素が髪の毛のメラニン色素を脱色し、同時にカラー剤に含まれる染料を発色させます。
③発色した染料は分子がくっつき合い大きくなりますが、大きくなった染料はキューティクルのすき間から出られなくなるので、髪の毛の内部に閉じ込められて色が定着するという仕組みです。
このように脱色しながら染めることで、黒髪やブリーチした髪に色が染まっていくのです。
通常、染めた髪の毛はゆっくりと色落ちしていきますが、薬剤によって一度キューティクルが開いているので、きちんとケアをしないと今までの髪の毛よりも熱や刺激などに弱くなります。
弱っている状態で成分が強いシャンプーを使ったり、高い温度でドライヤーやアイロンをしたりすると、髪の毛がダメージを受けてしまい早めに色が落ちてしまうのです。
長持ちさせるコツとは
ブリーチをせずに髪を染める
はっきりとした色を出すために行うブリーチですが、通常のヘアカラーよりも髪の毛へのダメージが大きいため、より色落ちを早めてしまいます。
ヘアカラーの色落ちを防ぐためにも、なるべくブリーチは避けたほうがよいでしょう。
今は薬剤の種類が豊富になり、必ずしもブリーチを行う必要はないので、まずは美容師さんに相談してみるのがおすすめです。
濃いめに染めてもらう
大事な予定やイベントの前にヘアカラーをする場合は、ブリーチの有無にかかわらず少し濃いめの色で染めてもらうのがおすすめです。
ヘアカラーは毎日のシャンプーやヘアケアによって少しずつ色落ちしていくので、少し濃いめの色にしておけば予定の日にちょうどよいヘアカラーになりますよ。
ヘアカラーをした当日はシャンプーをしない
ヘアカラーをした際に美容師さんから「今日はシャンプーしないでね!」と言われた経験はありませんか?
カラー剤が髪の毛に定着するまでには48時間ほど必要といわれています。可能な限り染めた当日はシャンプーをしないようにし、どうしても気になる場合はシャンプーは使わずお湯のみで頭皮を中心に洗うようにしましょう。
洗浄力の高いシャンプーの使用を控える
一般的な市販のシャンプーは洗浄力が強いので、ヘアカラー後に使用すると色落ちが早くなってしまいます。
できるだけゆっくりと色落ちさせるには、洗浄力のやさしいシャンプーを使うことをおすすめします。
なかでもおすすめなのは、アミノ酸系の洗浄成分を使用したシャンプー。洗浄力がやさしいこと以外にも、髪の毛を構成するタンパク質のひとつであるアミノ酸が潤いを保つことで、髪の毛のパサつきやハリ・コシの不足を防止してくれるというメリットがあります。
トリートメントは放置しすぎない
トリートメントは長く置けば置くほどよいというものではありません。
長く置きすぎてしまうと、髪の毛に栄養が入っていくのと同時に、色素も出ていってしまうからです。
トリートメントは放置しすぎず、約7〜10分程を目安に洗い流すようにしましょう。
髪の毛を濡れたままにするのはNG
お風呂から上がった後、髪の毛を自然乾燥させている方はいませんか?
髪の毛を濡れた状態で放置してしまうと、キューティクルが開いたままになるので色落ちしやすくなるんです。
お風呂から上がった後は、タオルドライとヘアケアをしてドライヤーなどですぐに乾かすようにしましょう。
洗い流さないトリートメントをつける
洗い流さないトリートメントは、キューティクルの外側を油分で補い保護してくれるアイテムです。
ドライヤーやヘアアイロンの熱、紫外線などから髪の毛を守り、ヘアカラーの色落ちも防いでくれます。
ドライヤー、ヘアアイロンの温度に注意する
髪の毛を早く乾かしたいからといって、ドライヤーを髪の毛に近づけすぎていませんか?髪の毛は高温にさらされると大きなダメージを受けるため、ヘアカラーの色落ちも早く進んでしまいます。
ドライヤーを使用するときは、髪の毛から少し距離を離し、温風と冷風を交互に切り替えながら乾かすのがおすすめです。髪の根元から先に乾かし、毛先を最後に乾かすようにしましょう。毛先を先に乾かしてしまうと、オーバードライの状態になりパサパサになってしまいます。
また、ヘアアイロンをあてる際の温度は150〜160度がおすすめです。温度が低すぎると、髪の毛に長時間ヘアアイロンをあてることになり、逆に色落ちを早めてしまうので要注意。温度調節が3段階のヘアアイロンであれば、中温に設定するのがよいでしょう。
まとめ
お気に入りのヘアカラーはできるだけ長持ちさせたいですよね。せっかくのかわいいヘアカラーを長持ちさせたいなら、普段のヘアケアにも気をつけることが大切です。
ドライヤーやヘアアイロンの使い方に気をつけて髪の毛を高温にさらさないようにしたり、髪の毛を濡らしたままにしないようにしたりなど、今日からできることもたくさんあります。
ヘアカラーをできるだけ色落ちさせないように、日ごろからヘアカラーにやさしいケアを心がけてみましょう!
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