
これまでは「メイク=女性がするもの」という考えが一般的でした。
しかし、今では性別問わず使える「ジェンダーレスコスメ」が販売されたり、化粧品売り場でも男性専用コーナーが設置されたりと、男性がメイクをすることも認知されるようになってきています。
また、男性、女性問わず中性的な雰囲気を出すジェンダーレスメイクをする人も増えていますよね。
ただ、なかには「ジェンダーレスメイクに挑戦してみたいけどやり方がわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、メイクアドバイザーの太田ちさとさんにジェンダーレスメイクのポイントとやり方を教えていただきました。はじめてのジェンダーレスメイクにお役立てください!
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Profile
太田ちさと
・make*upchii (メイクアップちぃ)代表
・苫小牧美人量産メイクアドバイザー
10年ほど美容部員として働き、出産を機に退職。
一時はメイク業界から離れていたが、子供が大きくなり再びメイクの道へ。
現在はフリーランスでメイクアドバイザーとして、苫小牧を拠点に活動。
zoomやビデオ通話を使ったオンラインレッスンを取り入れ、お手持ちのメイク道具診断や使い方のアドバイスもしています。
そもそも「ジェンダーレスメイク」ってなに?
“ジェンダーレス”とは「男女の区別がない状態」「男性や女性といった性差をなくそう」といった考え方を意味しています。
つまり、ジェンダーレスメイクは性別という概念にとらわれることのない中性的なメイクのことです。
「男らしさ」や「女らしさ」といった概念にとらわれることのないメイクで、どんな自分にもなれることが特徴です。
ポイントは“自分の素材を活かす”こと
ジェンダーレスメイクをするにあたって大切なポイントを教えてください。

はい。ジェンダーレスメイクをする場合、3つのポイントを意識してみましょう。
- “薄付き”を意識する
1つ目のポイントは、“薄付き”を意識することです。
全体的に厚塗り感が出ないよう、なるべくナチュラルに仕上げるようにしましょう。
- グリッターやラメは控えめに
2つ目のポイントは、グリッターやラメ感を控えめにすることです。
アイメイクやリップメイクにはマットなものを使うことで、ナチュラルな印象になります。
ラメ感を入れたい場合は、できるだけ微細なパールやマットな質感のものを選ぶようにしましょう。
- 自分の素材を活かす
3つ目のポイントは、自分の素材を活かすこと。
ジェンダーレスメイクではナチュラルな印象にするために、素肌感や透明感を活かすことが大事です。
“ナチュラル”と“メリハリ”が基本!
次はパーツごとのメイク方法を教えてください。

ジェンダーレスメイクはナチュラルな肌を意識して、ポイントでメリハリをつけることが基本です。
素肌感を基本としているので、日頃のケアも大切。
クレンジングをして化粧を落とす、スキンケアで肌を保湿するなどしっかりとお手入れしましょう。
また、メイクをする前にもスキンケアをして乾燥を防ぐことも大切ですよ!
ベースメイク
ベースは、肌本来の美しさを活かすためにファンデーションは使用しないことがポイント。
化粧下地やCCクリームで肌の色ムラをカバーし、シミやそばかすもあえて全部消そうとせず、コンシーラーで薄くカバーするくらいにしましょう。ノーズシャドウやシェーディングで影を入れたり、マットなハイライトを目の下やあご先などに入れたりしてメリハリを出すことがコツです。
アイメイク
ジェンダーレスメイクでのアイメイクは、マット系のアイシャドウを使用することがポイント。
あまり色味を重ね過ぎず、ブラウン系などで1〜2色までにしておきましょう。
アイホール全体と下まぶたに外側に向かってグラデーションになるように塗っていくと、奥行き感がプラスされてくっきりとした目元に。
point
アイホール全体と下まぶたに、外側に向かってグラデーションになるように塗ると◎
ブラウンやベージュなどの肌なじみの良いカラーにすると、くっきりと印象的な目元を演出できます。
マスカラは長さやボリューム、カールを出さないようにしましょう。
下まつ毛のみマスカラを塗ることで、かわいすぎずかっこよすぎない絶妙なアイメイクになります。
アイラインはカーキやグレーなどのニュアンスカラーで薄く引いてあげると、ナチュラルな印象に。
クールな印象にしたい時は目尻側をしっかり長めに引いてあげるといいですよ。
アイブロウ
ジェンダーレスメイクでのアイブロウは太眉がポイント!
ペンシルで形をとり、パウダーで内側を塗りつぶすようにして直線気味の太眉を作りましょう。
最後にスクリューブラシでぼかすことを忘れずに。ふんわりと仕上げることで自然な眉に見せることができます。
チーク
チークは入れても入れなくても◎
入れる場合はピンクや赤などではなく、アイシャドウと似たようなカラーにするとよいでしょう。丸く入れるのではなく、ほんのりと斜めに入れることがポイントです。
リップ
ジェンダーレスメイクでのリップは、グロスなどのツヤがあるものは使わずマット〜セミマット系のリップを選ぶようにしましょう。
point
上唇と下唇の内側に、マット系のリップをつける。
指でトントンと馴染ませるように広げていくと、自然な血色感のあるリップを演出できます。
リップを上唇、下唇の内側に少量つけて指でトントンとなじませていきます。こうすることで自然な血色感のある唇に仕上がりますよ!
カラーはヌーディーなものか、肌なじみのよいオレンジベージュやピンクベージュを選ぶとよいでしょう。
まとめ
今回はジェンダーレスメイクのポイントややり方を、メイクアドバイザーの太田さんに教えていただきました。
最近では“メンズメイク”や“男装メイク”、“女装メイク”などさまざまなメイクがあります。
そんな数あるメイクの中でも最近注目されているのが「男らしさ」「女らしさ」といった概念にとらわれず、全ての人ができる“ジェンダーレスメイク”。性別に関係なく自由にメイクやおしゃれを楽しむのは素敵なことですよね。
今までとは違ったメイクがしてみたい方、メイクしてみたいけどやり方が分からないという方も本記事を参考に挑戦してみてくださいね!